>巣立ちの季節 2005.03.27


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周囲が進学だの就職だので騒がしい季節になると、良妻は、進学も就職も念頭にない息子たちと対峙したくなるようで、私にもしきりに参戦を促します。

言う事が二転三転したあげく振り出しに戻った長男や、未だスタートすらしない二男を見て、良妻の焦る気持ちはわかりますが、進学か就職かの決断を迫ったところで何も解決しませんので、私は高見の見物に終始しています。

どうしても世話を焼きたければ、やりたいこと探しを手伝うぐらいしかありませんが、「楽に生きよう」という人生観が丸見えですので、効果は期待できないと思います。友人たちが社会人になり、親になっていくのを見れば、楽に生きようという自己中心的な生き方がいかにつまらないかを思い知ることになります。恋人からのつるし上げもあるでしょう。そうなれば、黙っていても巣立っていきます。

母親としては、経済的な自立が最も心配かもしれませんが、父親としては、人生は苦難の連続ですので、人生を楽しめる精神力を息子たちが身につけられるかを心配しています。若いうちに茨の道を歩ませる効果はそこにあります。

親の最も重要な役割は、子供が何を考えているのか常に把握しておくことです。わからなくなったら、それは親の怠慢です。「めし」、「かね」、「うるさい」だけの会話を嘆くのは勝手ですが、その原因は親にあります。文句を言うだけの親と会話をしたがる子供はどこにもいないでしょうから。
金持ちになれるかどうかは、運以上にやる気の問題です。だから、経済的自立を心配する必要はないと思います。現に、多くの人が経済的に自立しています。

しかし、苦難の人生を幸せに終えられる人は多いとは言えません。ましてや、他人の幸せをサポートできる人となるともっと少ないでしょう。しかし、このレベルにならないと人生を楽しむことは不可能だと思います。苦難を人一倍経験すれば、人生を楽しむレベルに近づくことができます。憂いを知る人が優しい人だというのと同じ理屈です。

自分の思い通りにならない人生をいやというほど経験させれば、それに耐える忍耐力も、それを乗り越える努力も養われていきます。いつも言っていますが、30歳で成人だくらいの余裕が親には必要です。親になっても忍耐力は必要ですので。

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